アイドリングで暫くかけたままにして、急に吹かすと白煙が出るので見て欲しいとの依頼です。
この年代はオイル上がりもオイル下がりも考えられるので、お客様に了承を得ながらまずはオイル上がりの原因として、ピストンの摩耗とピストンリングの固着を念頭に点検します。
シリンダリークテスト(燃焼室の漏れの点検)をしましたが、目立った異常は見られませんでした。
次に固めのオイルに交換してピストンリングの固着の具合を見ましたが、変化がほとんどありませんでした。
次にオイル下がりの原因でバルブシールの交換をしますが、この作業がかなり大変で1シリンダーごとにバルブがシリンダー内に落ちないようにエアーを送りながら一つずつ、計16個をコツコツと交換していきます。作業自体は丸一日程度かかり、エンジンを始動し暫くかけたあとエンジンを吹かしたら、白煙が出なくなりました。
この頃のメルセデスベンツは色々なトラブルがあるので、一つずつ原因を潰していく方法しかないので、お客様にご負担をお掛けすることをご了承くだされば幸甚に存じます。
1980~90年代のメルセデスベンツのトラブルでお困りの方は一度お問い合わせください。
ボンネットの裏側に断熱材がついていて、これが熱ではがれてくると見た目は汚いし、エンジンルーム内にゴミが落ちます。
それに加えてエンジンで熱せられたボンネットはフライパンのようになり、雨の日にボンネットに落ちた雨水が蒸発して、目の前が真っ白になって見えなくなってしまいます。
張り替えれば見た目もきれいですし、ボンネット表面の塗装も守れますのでぜひ交換しておきたいものです。
サンルーフをチルトアップすると引っかかって途中で止まってしまう、とのご依頼です。
サンルーフカバーを外してサンルーフの動きを見ていたら、アングルの動きがスムーズに動きません。どうやらアングルが経年劣化で曲り、重くなっているようです。
アングル左右を交換してワイヤーとサンルーフカバーの調整をすると、スムーズに動くようになり、
とどめにサンルーフレールにフッ素配合のドライスプレーをかけて完了しました。
知り合いの工場からの依頼です。
オイルチューブはカムシャフトベアリングキャップに押さえられているので、キャップを一つずつ外さないと交換ができません。
片バンクで8個も使っているので、コツコツと交換していきます。
また、シリンダヘッドカバーを取り付けるのにエンジンルームとの隙間が狭いので、カバーパッキンがずれてしまう可能性があり大変でした。
今回は運良くすんなりと入り、漏れの点検をして完了しました。
SRS警告灯が点灯する、とのご依頼で入庫です。
スキャンツールで故障コードを呼び出すと、「助手席着座センサー不良」と出ました。
着座センサー交換は大掛かりな作業でシートを外して分解し、腰掛けの革とクッションの間に入っているので、写真のとおりバラバラにしないと交換できません。
でも、着座センサーを交換しておかないと警告灯が点灯したままで、いざという時にエアバックが作動しないので、安全の為には交換しておきたいですね。
細かい段差を乗り越えたり車庫でハンドルをきると、前の方からギシギシと音がする、とのご依頼です。
フロントサスペンション周りを見てもガタはありません。走行テストをするとギシギシ音が出でいます。
お客様もこれから何か起きるのでは?と心配しています。
まずは異音の発生しているところを特定する為に聴診器をフロントサスペンションに取り付け、走行テストを重ねます。1~2日かけて異音点検しました。
スタビライザー付近の音が一番大きいので、確かめる意味でスタビライザーを外して走行テストしたところ、ギシギシ音は全くでなくなりました。新品部品に交換して再度走行テストをして完了です。
足回りの異音点検は部品を全て交換してから始まり、と言われますが弊社ではなるべく交換部品を減らす努力をしています。
シフトレバーをRレンジとDレンジに入れるとマッサージ機に座っているような振動が気になる、とのご依頼です。
点検するとエンジンマウントが沈んでエンジンの振動が直接伝わっていました。
エンジンマウント2個とATマウントを交換したら、今までが嘘のように静かになり、お客様も大満足でした。
メルセデス・ベンツは部品を交換すると新車の頃の乗り味に近づくのが魅力の一つですね。
20~30分走行してしばらく休憩した後、また走り出すと室内がガソリン臭いとのご依頼です。
30分走ってもガソリンの匂いはしませんでしたが、工場にしばらく停車しておき、ドアを開けたらガソリンの匂いがしました。
エンジンルームから車体の下回りやフューエルポンプまで見ましたが、漏れを発見できませんでした。もう一度同じように再現すると、やはりガソリン臭いのです。
さんざん考えた結果、液体ではなく気体の漏れではないかと思い、テスターで見ていくとガソリンタンク付近で反応が強くでました。ガソリンタンクはトランク内にあるため室内と一緒です。
新品は生産中止で無く、中古部品で対応しました。交換して走行テストをしたらガソリンの匂いはせず、革シートの香りが漂っていました。
高速走行するとハンドルがふらつく、というご依頼です。
実際に走行テストすると直線で走るのに、ハンドルを修正しながらでないと真っ直ぐ走らないという印象を受けました。これでは楽しいドライブにはなりません。
早速足回りのチェックをしたところフロントロアアームブッシュに亀裂があり、これでは真っ直ぐ走らないなと思うぐらいの劣化でした。
ロアアームブッシュはスプリングリンクを外して交換しますが、弊社では特殊工具があるので車上での交換が可能です。これで少しでも費用を抑えることができます。
最後に4輪ホイールアライメント調整をして、走行テストをすると本来のSL500らしい走りになり、安心してドライブが楽しめそうです。
クーラントが減る、という依頼があり、エンジン冷却回路を加圧して漏れを点検しましたが漏れがありませんでした。
表に出てこないならエンジンの中に入っているのではないかと思い、オイルフィラーキャップを外すと白濁したものがついていたので、エンジン内部に入っていると確信しました。
このエンジンはシリンダヘッドボルトが折れてクーラントが漏れるケースがあるので、早速ヘッドボルトを点検します。シリンダヘッドカバー・カムシャフト・カムシャフトベアリングブラケット等を外し、やっとヘッドボルトにたどり着き1本ずつ点検していくと、手応えが無くクルっと回るボルトがありました。このボルトが折れて隙間ができクーラントが漏れたんですね。ここまでやったならシリンダヘッドガスケットの交換をしたほうがよりいいと提案したら、快く承諾していただきましたのでガスケット交換も一緒に行いました。
部品を全て組み冷却水路とエンジン内部をフラッシングして、クーラントとエンジンオイルを交換し、走行テスト・ラジエータ加圧テストをして漏れがないことを確認し納車しました。
今回はシリンダヘッドボルトの破損でしたが、他にも原因がある場合もありますので、その際には一度ご相談ください。
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